姫路城 PHOTOGRAMMETRY WEB VR

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姫路城は1333年、赤松則村が姫山の地に初めて砦を築いて以降、羽柴秀吉、池田輝政、本多忠政らが城に夢を託して拡張し、1618年、現在の姿に全容が整った。青空に映えるその姿は、水から飛び立つ白鷺に例えられ、別名「白鷺城」とも呼ばれる。

また、「その美的完成度が我が国の木造建築の最高の位置にあり、世界的にも他に類のない優れたものであること。」「17世紀初頭の城郭建築の最盛期に、天守群を中心に、櫓、門、土塀等の建造物や石垣、堀などの土木建築物が良好に保存され、防御に工夫した日本独自の城郭の構造を最もよく示した城であること。」などが評価され、1993年に日本で初めての世界文化遺産に登録された。

文化財の紹介

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大天守

天守台の東南隅に位置し、外観5重・内部は地下1階・地上6階の造りになっていて、最上階の大棟両端には一対の大鯱瓦を飾っている。外観は千鳥破風・大千鳥破風・唐破風を組み合わせ、調和のとれた非常に美しいものになっている。

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西小天守

大天守の西南に位置し3重3階地下2階。東面は「ニの渡櫓」に、北面は「ハの渡櫓」に接続し、地階東面に「水六門」を備えて出入口とする。南面は中央に軒唐破風を設け、3重に黒漆塗り・錺金具打ちの火灯窓を2所設け意匠を凝らしている。

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東小天守

大天守の北に位置し3重3階地下1階。南面は「イの渡櫓」に、西面は「ロの渡櫓」に接続している。
西小天守・乾小天守と同じく2重の櫓部の上に望楼部をのせるかたちだが、外観上は完全に一体化しており、唐破風や火灯窓を備えていない。

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乾小天守

大天守の西北に位置し3重4階地下1階。東面は「ロの渡櫓」に、南面は「ハの渡櫓」に接続する。1重の西面に軒唐破風を設け、3重の南面と西面に黒漆塗り・錺金具打ちの火灯窓を2所ずつ設けており、西面を中心に意匠を凝らしている。

その他の見どころ

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    菱の門

    表玄関にふさわしく格式高い櫓門。片側だけ石垣に乗る珍しい安土桃山様式の城門。正面の冠木に名前の由来となっている木製の「花菱」が飾られています。

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    十字紋瓦

    「にの門」の破風上に残る十字紋瓦。キリシタンだった黒田官兵衛にゆかりがあるともいわれています。

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    狭間

    天守や櫓、土塀の壁面に開けられた矢や鉄砲を放つための穴のことで、城を防備するための重要な仕掛けでした。一般的には丸や三角形、正方形(鉄砲用)、縦長方形(弓・矢用)の4種類。現存する狭間の数は997ヵ所。開けられた位置によって立狭間、居狭間、寝狭間とも呼ばれるが、姫路城は片膝を突いて鉄砲を撃つ時に使われる居狭間が数多く見られます。

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    扇の勾配

    開いた扇の曲線に似ていることから「扇の勾配」と呼ばれる石垣。上にいくほど反り返り、敵に石垣をよじ登らせないための工夫でもありました。

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    油壁

    秀吉時代のものとされ、城内で1ヵ所だけ残る築地塀です。

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    備前門

    折廻櫓に続く切妻の櫓門で、備前丸への主要な出入口となる城門です。築城の際、石不足であったため、門のすぐ脇には石棺が転用されています。

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    化粧櫓

    千姫がこの櫓を休息所としたことが名称の由来。部屋には極彩色の豪華な装飾が施されていました。

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    西の丸櫓群・長局(百間廊下)

    鷺山に建てられた西の丸の外周をめぐる櫓群。姫山樹林を活かし、自然の地形に合わせて延々と続く珍しい建物。背後の断崖や狭間を見ると厳重な防備を持つ城郭であることがわかります。

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企画・制作 メタバースマスターズ

Living History 姫路城 歴史体感プログラム

当時の衣装や生活が描かれた絵図等を参考に、当時の衣装や生活の様子を再現し展示。
※文化庁「Living History(生きた歴史体感プログラム)促進事業」

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大名行列
世界遺産姫路城
ひめのみち