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源平ゆかりの古刹
須磨寺VR

正式名は上野山福祥寺であるが、古くから「須磨寺」の通称で親しまれてきた。平敦盛遺愛の青葉の笛や弁慶の鐘、さらに敦盛首塚や義経腰掛の松など、多数の重宝や史跡があり「源平ゆかりの古刹」として全国的に知られている。古来より源平の浪漫を偲び、与謝蕪村や松尾芭蕉など多くの文人が訪れ、広い境内のあちこちに句碑・歌碑が点在している。

文化財の紹介

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本堂

仁和二年開創当時の本堂には、松風村雨物語で有名な在原行平が参籠して、勅勘を許されたと伝えられますが、その後、火災、洪水、地震などの災害によりたびたび建て直される。

現在の本堂は1602年(慶長7)豊臣秀頼が再建したもので、建築奉行は片桐且元。但し内陣の宮殿は1368年(応安元)の建造され、本尊聖観世音菩薩、脇侍毘沙門天、不動明王が祀られている。

1972年(昭和47)、文化庁の指導で全面解体修理が行われ、六百年前の姿に復原された。この後、阪神淡路大震災の被災を乗り越え、平成17年にも復元のための修理が行われ現在の姿になった。

本サイトでは、本堂内の「木造十一面観音立像」「宮殿及仏壇」と、京都国立博物館に貸出中の「普賢十羅刹女像」(いずれも国指定重要文化財)をVRコンテンツとして紹介する。

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木造十一面
観音立像

南北朝時代

十一面観音は、頭上に十一の顔をいただいている観音である。十一面は菩薩面三面、瞋怒面三面、大笑面一面、阿弥陀如来の化仏一面からなる。 寄木造で玉眼をはめ込んでおり、像高八四センチの小像である。

小振りながら端整な眼鼻立ち、引き締まった口元など、細緻な技法で彫られている。脇から胴にかけてぐっとしぼり込み、腰を少し左に引いて右足をゆるめ、自然な姿で立っている。

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宮殿及仏壇

仏像安置用の小建築模型(しょうけんちくもけい)で、宮殿をかたどったものを宮殿と呼んでいる。当寺の宮殿は、寺記「当山歴代」によれば、応安元年(一三六八)式部法橋長賢によって製作されたとなっている。

仏壇は下層が唐様、上層が和様の二段からできており、折衷様のうちでも異色である。壇上に一種の基壇があり、それに宮殿がのっている。宮殿は三間で、組物は唐様三手先である。

ボリューム

普賢十羅刹女像

南北朝時代

羅刹女とは、本来は悪女の意であるが、釈迦が法華の説話を行った時、鬼子母神とともに仏道に帰依した十人を羅刹女と呼んでいる。それは藍婆・毘藍婆・曲歯・華歯・黒歯・多髪・無厭足・持瓔珞・皐帝・奪一切衆生精気の十人である。

本図は、六牙の白象に乗った普賢菩薩を中心に、多聞天・持国天、薬王菩薩・勇施菩薩、そして十二単衣姿の十羅刹女が、法華経を受持する者を護るために紫雲に乗って飛来する姿を描いている。

その他の見どころ

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    源平の庭

    今から八百年前の平敦盛・熊谷直実の一騎討ちの場面を再現した庭です。

    寿永3年(1184AD)一ノ谷合戦の際、源氏の荒武者熊谷直実は、海上に馬を乗り入れ沖へ逃がれようとする無官大夫平敦盛を呼び返して、須磨の浜辺に組み討ちその首をはねた。

    平家物語が伝える最も美しく最も哀しい有名な史話である。敦盛は時に年16笛の名手であったその遺愛の青葉ノ笛は今も当寺に伝えられている。

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    大師堂

    宗祖弘法大師ならびに真言八祖を祀っています。毎月二十日、二十一日に「須磨のお大師さん」として縁日があり、十数万の信者の参詣がある年間を通して約80万人の参拝があります。

    大正時代の一時期、この堂には孤独奇矯の自由律の俳人尾崎放哉が堂守りとして住み込んでいた。彼はここで多くの句作を残しましたが、特に「こんなよい月をひとりで見て寝る」の句は最傑作として、今、本堂前の句碑に刻まれている。平成19年修復。

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    本坊・書院

    本堂と共に須磨寺一山の中心で真言宗須磨寺派の宗務所ともなっており、書院は阿弥陀如来を本尊とする持仏堂でもある。本坊は一絃須磨琴の保存会本部、稽古場にもなっており、その他、各種法要などが営まれている。庭前には、滝の流れる庭、芭蕉句碑、真鍋豊平の歌碑などがある。

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    三重塔

    弘法大師1150年御遠忌、当山開創1100年、平敦盛卿800年遠忌を記念して昭和9年に再建。(旧塔は400年前の文禄大地震の際に倒壊。)

    室町時代様式を基調とし、内部には大日如来を祀っています。内陣の天井と壁面に多数の摶仏を配し、四方扉の内面に八祖像と六ヶ国語による般若心経を刻銘したことや、塔上の水煙に釈迦誕生像を配したことなどがこの塔の特徴となっております。塔敷地の周囲には四国八十八カ所お砂踏み霊場があり、各札所の砂をガラス越しに踏んでお詣りが出来る。

    2014年(平成26)塗り替え。

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    仁王門・龍華橋

    仁王門は、源三位頼政の再建、仁王力士は運慶及び湛慶の作と伝えられてる。

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    宝物館

    青葉の笛などの平敦盛公と源平ゆかりの宝物や須磨寺の歴史的宝物が展示。

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    奥の院

    宗祖弘法大師が祀られている。

    奥の院参道沿いにある十三佛・七福神巡りは亡き人の追善供養、お子さまや家族縁者の無事と成長、そして自身の現在と後生の安心を願うお参り。

「木造十一面観音立像」ARの使い方

QRコード
  1. 左のQRコードを読み取ってアクセス
  2. ARボタンを押して、端末をゆっくり動かしながら平らな床をスキャン
  3. 平らな場所が認識されると、「木造十一面観音立像」が表示されます

注)iPhoneはARkitが動作すること、AndroidはARCoreが動作する必要があります。
ただし、それらの条件を満たしても動作しないことがあります。

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