2019/2/27

【事例インタビュー】VRコンテンツを安価・簡単に配信できるハコスコストアを、VRアイドルのプロモーションに利用~岩本町芸能社~

 

数多くのネイティブゲーム事業、コミュニティ事業やツールアプリの提供を行っている株式会社イグニス様のグループ会社として、VR領域の事業を展開している株式会社パルス様。同社は、VRタレントのマネジメントを専門とする世界初の芸能事務所「株式会社岩本町芸能社様」に技術提携を行っています。そして、岩本町芸能社様は、パルス様のVR技術を利用して、VRアイドルやVRタレントのプロモーションを展開しています。

今回はVRアイドルのコンテンツ配信について、ハコスコを利用している岩本町芸能社の担当マネージャーである丸茂雄大様のもとにお伺いし、VRアイドルの現状やハコスコの活用状況などを語っていただきました。

 

 

株式会社岩本町芸能社 第一制作部部長 兼 マネージャー 丸茂 雄大 様

 

簡単にVR体験の共有ができるハコスコに魅力を感じました!

 

――どのような活動をされているのでしょうか?

丸茂:私たちは、VRという領域で活動しているアイドルやタレントをマネジメントしている世界初の芸能事務所という位置づけです。現在、当社に所属しているメインタレントとして「えのぐ」というVRアイドルグループがいるのですが、彼女たちのマネジメント、配信やライブなどの運営、アイドルとしての成長を促すためのレッスンのアサインをしています。主な活動領域がバーチャルというだけで、一般的な芸能事務所と業務自体は変わりません。

 

――パルス様と業務提携をされているそうですね。

丸茂:パルスはVirtual Live Platform「INSPIX」を自社開発するなど、VR領域に対して高い技術を持っています。そのため技術面では、パルスからの全面提供を受けています。

 

――VRアイドルのライブというとどのように開催するのでしょうか?

丸茂:ファンの方々にライブを体験していただく環境はいくつかあります。例えば、インターネットで配信されたライブをヘッドマウントディスプレイで体験していただくVRライブもその1つです。また、ライブビューイングのように、ファンの皆さんが会場に集まり一体感を持ちながら体験していただく形態のライブも開催しています。

 

YouTubeで生配信された「えのぐ」のライブ


 

バーチャル劇場「岩本町劇場」で開催されているライブビューイング

 

――VRコンテンツの配信にハコスコを使われています。選ばれた理由は?

丸茂:VRはまだまだ一般家庭には浸透はしていません。VRと聞いて、「ヘッドマウントディスプレイ」というハード自体のことを思い浮かべる人も多いと思います。このような状況の中で、体験してみないとその良さがわからないというのはVRの弱点だと思っています。映像であればYouTubeなどで簡単に体験の共有ができますが、VRの場合は手軽に体験の共有をしてもらう方法がありません。その点で、「スマートフォンと、安価で購入できる段ボール型ゴーグル」を用意するだけで、カジュアルにVR体験ができるハコスコに対して魅力を感じました。

――2017年12月に東京ビッグサイトで開催された「コミックマーケット 93」で配布したオリジナルハコスコが最初ですね。

丸茂:企業ブースで出展したのですが、後に「えのぐ」のメンバーとなるVRアイドル「あんたま」(「鈴木 あんず」と「白藤 環」の2人の総称)の動画コンテンツ付きオリジナルハコスコを販売しました。多くの方々にご購入いただき、本当に感謝しています。

 

VRアイドル「あんたま」のオリジナルハコスコ

 

――以降のハコスコのご利用は?

丸茂:ハコスコアプリを利用して、PINコード配信による360度動画のコンテンツを配信しています。代表的なのは、「えのぐ」メンバーたちとバレンタインやお花見を一緒に過ごせるという季節イベントのVRコンテンツです。2018年の「えのぐ」はまだ、プロモーションフェイズでしたので、ハコスコを利用して体験を広めていくという観点からコンテンツ配信を行いました。

 

ハコスコストアの「岩本町芸能社 -VRアイドルch-

 

ハコスコストアで配信されている「えのぐ」お花見コンテンツのプロモーション動画


 

――今後の展開は?

丸茂:「えのぐ」は2018年11月28日にメジャーレーベルからCDデビューを果たし、少し状況が変わりました。それを踏まえて、2019年は、バーチャルアイドルだからできる様々な接点の持ち方を考えていきたいと思います。

その試みの1つに「バーチャル握手会」があります。ファンの方々にヘッドマウントディスプレイを装着してもらい、「えのぐ」のメンバーとバーチャル空間内で握手ができるというイベントです。YouTubeのように1対 多数の配信だけでなく、1対1で“推し”のメンバーと話をしたり握手をしたりという体験は、ご来場いただいた方々からとても好評をいただいています。

 

2018年12月16日と23日に開催された「えのぐ」の「バーチャル握手会」

 

――ありがとうございました。

 
 
 
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